かつてはサウンドノベルというジャンルがありましたが、今作はその進化系にあたります。(個人の見解)
ミステリーアドベンチャーということでいいのかな。
30年くらい前に、かまいたちの夜(スーパーファミコン)というのが大ヒット。
私はあまり遊びませんでしたが、友達がどハマりしていて引き気味に話を聞いていた思い出があります。
で、それから15年後くらいに、428(Wii)が登場し今度は私がどハマり中のどハマり。
この頃になると引き気味に話を聞いてくれる友達すらいなくなりましたが。
その後もなんかコレ系のゲームが出てましたが、あまり刺さらずでした。
そんなことも忘れた頃、今回紹介する春ゆきてレトロチカが登場。
過去作は紙芝居やアニメーションでしたが、今作は完全にムービー仕様。
いや、本当に作るの大変だったろうなと思います。
映像にミスがあったらコードを書き換えて・・・とかではなく、単純に撮り直しになる可能性大。
他のゲームを作るのが大変じゃないとは言っていませんので悪しからず。
【内容】
四十間家に伝わる不老の実をめぐる物語。
いきなり盛大にネタバレしますが、不老の実が実在していたというのが顛末。
不老の実はないと現実的に物語を解釈していた人は、やや腑に落ちなかったかも。(私は腑に落とすしかないと諦めました)
【感想】
推理パートの操作性はもうちょっとどうにかならなかったかと思っていましたが、牢獄ステージとの比較で些細な問題になってしまいました。
牢獄ステージは内容もイマイチ、特に五獣の問題は・・・答えを聞いても意味がわからず、私はここで半脱落。
ネットをちょいちょい確認しながらの作業プレイに移行することになりました。
試行錯誤するには操作性が悪いと感じました。
これ以上に残念だったのは、ゲーム性。
今作はとにかく真実を突き止めるだけのゲームとなっています。
ミスを許してくれません。
428にどハマりできたのは、豊富なシナリオボリューム。
全ての選択に結末が用意されていて、むしろバッドエンドを集めるゲームと言えるほど。
本当に楽しかった。
今作は間違ったらENDの一言でやり直し。(しかも減点される)
主演の桜庭ななみさんのコミカルな表情が見れるくらいの特典しかなく非常にもったいないなと。
たくさん面白いオチが考えられたはずです。
例えば最初の事件でも、ミイラが本当に動き出すという超常現象オチもあったと思います。
そもそも不老の実が実在するくらいなんで、このくらいはオチとして弱いまでありますが。
トライ&エラーを許容してくれるゲーム性だったらもっといろんな発想で物語を楽しめたんじゃないかというところが、残念というか惜しい、もったいないと思ってしまいました。
クリア特典として、山瀬明里役の松本若葉さんが演じる如水でシーンを振り返ることができたら面白かったのではないかと。
決して面白くないゲームというわけではありませんし、むしろ面白い方に入る出来だと思います。
が、超面白いゲームのグループに入るにはもう一歩という感じ。
ただこれは私が428を遊んだ経験があるからこその感想であって、フラットに評価するならもっと別の感想が出てきたのかもしれませんが、それはもうできない相談ということで。
今作がヒットして次回作につながればいいなと願うばかり。
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