【何がダメで】社会保険労務士試験に挑戦した話2023【何がダメか】

社会保険労務士試験の反省など。
他の記事でちょっと触れていましたが、今年の社会保険労務士試験を受けました。
3週間過ぎ落ち着いてきたことともあり、しっかり反省しないと次に進めないと気づいたので。
試験直後でもなく合格発表後でもなく、向き合えるこのタイミングで思いの丈を吐き出そうと思います。

■経緯
勉強開始は3月下旬。
5ヶ月勝負です。

当時遊んでいたゲームが一段落し、次の期待作品がFF16(6月28日)と落ち着いたこと。
店の状況があまり良くなくパチスロへの意欲が低下したこと。
勉強してたPythonが行き詰まったこと。

やり残したことを再開するか、新しいことを始めるか、という状況で後者を選択。
独立が視野に入ることをやろうということで社労士に。

他だと司法書士と行政書士が候補に。
一般的な学習時間や参考書の分量などを考えて司法書士は無謀。
予備校の講義を受け終わったら本番というくらい。
テキストも4000ページほどあって、独学でやる量ではないと感じました。
半年とかで合格している話はありますが、奇跡的だからこそ目立つのでしょう。(毎年2、3人は存在する模様)
あと専業の選択肢はありません。

行政書士は分量と学習時間が見合っていた感じで目標とするなら最も良かったかと。
ただ11月が本番で8ヶ月間耐えられるか微妙なところ。
いや微妙じゃない、耐えられない。
暇つぶしの意味もあり強く、せいぜいやれるのは半年。

ということで難易度はやや高そうではあるものの、社労士に決定。

■予備校か独学か
資格試験に挑戦する際に多くの人が考えるところ。
本気でやるなら予備校で教えてもらうべきで、考えるまでもないかというのが正直なところ。

授業料は社労士だと高くて15万くらい。
司法書士は50万とかしますが、合格して仕事をすればすぐに取り返せる金額だというのは社会人ならわかるかと。
少なくとも士業とされる資格なら学費を惜しむメリットはありません。
いや、迷っている時間がデメリット。

今はWebで受講できますし、予備校の最大のデメリットであった通学の大変さ(田舎)が解消されています。
学習スタイルとしては独学とほとんど同じです。

予備校のデメリットが解消されたと同時に独学のメリットも消滅。
強いていうなら独学のメリットは、気楽にスタートして気楽に撤退できる点。
ただこのメリットを活かせるのは学習時間に余裕がある場合。
今回のような短期決戦で様子見をしている余裕はありませんし、のんびり学習計画を練っている場合ではありません。

私が考える予備校の最大のメリットは学習計画を立ててくれるところです。
受験生というのは受験の素人。
素人がどんなに考えても悩んでもで出来上がる計画はガバガバ。

で、私が今回取った方法は、独学
直前で独学に変更しました。
上述したそれぞれのメリット・デメリットを分かった上でなぜ。

当時は資格を活かすというよりも合格した実績で色々やろうと考えていたからです。
中でも一番は自習教室の運営。
それを運営している人が自習できない人ではダメだと思ったから。
今思えば予備校を利用しようが、自習は必須なので関係ありませんでした。

反省1:予備校で効率よく学習しよう。
独学のメリットはなく、予備校の完全下位互換と考えよう。

■学習状況:学習計画
使用した教材:みんなが欲しかった社労士のテキストと問題集

全体のページ数を目標日数で割って1日の量を計算して取り組むところからスタート。
まずは全体に目を通すところから。
テキスト2周目を通してから3周目からテキストと問題集を。

GWまでは順調でしたが、徐々に崩れてしまいました。
単純に息切れ。

学習計画は1週間や2週間単位で立てていたんですが、それをしっかり活かせませんでした。
サンクコスト効果のことは知っていてもその見極めは非常に難しいもの。
いつまでも粘っててはダメだけど諦めが早いのもよくない、さて。

その見極めが細切れの学習計画でした。

プロの登山家は目標時間までに目標地点に到達していなければ迷わず下山するという話を聞いてハッとさせられました。(社労士受験後)

計画の良し悪しはさておいて、計画の実行力が弱かった。
遅れているけど週末挽回しよう、来週がんばろうとか。
そもそも無理な計画だったから延長しようとか。

計画に対して責任が全くありませんでした。
これがよくなかった。

本番までに間に合えばいいという、正論に甘えて結局当初イメージしていた勉強量の半分程度しかできませんでした。

この日までに4周目できなかったら撤退。
ここまでに5周目、6周目はこの日までと撤退を覚悟でやる必要がありました。

反省2:計画を立てたなら、撤退を覚悟で実行する。

■学習状況:学習範囲
使用した教材:みんなが欲しかった社労士のテキストと問題集(再)

学習計画が崩れた主な理由は自分の甘さ。
ですが、教材の多さもよくなかったです。

5ヶ月の短期勝負なので多くのことはできません。

上記の2冊に加えて、同シリーズの合格のツボ(選択・択一)、横断、過去問5年分、予想模試、一般知識対策と他に6冊も揃えていました。
イメージとしてはテキストと問題集を済ませてから肢別問題集(ツボ)を中心に他にも手をつけていく流れでした。

実際は最初のテキストと問題集で精一杯。
結局6、7周くらいやりましたが、私が理解するには10周は必要だったという手応えでした。
ただ、この基本書をしっかりやれば十分対応できたという手応えもありました。(本試験後)
一冊を完璧にするという、勉強法の定番中の定番をどうして信じられなかったのか。
私より遥かに勉強が得意で社労士よりも難易度の高い試験をパスしている人のアドバイスだというのに。

基本問題集だけでは本番に対応できないと思っていたこともよくなかったです。
これも定番中の定番で、基本問題を完璧にすること。
合否を分けるのは難問ではなく基本問題、というのはもはや定説。

学習範囲を早く見直していれば大きく崩れることはなかったのではないかと。
基本書だけに専念するなら理解していく段階の4、5周目にもっと時間を取ることができました。

反省3:学習範囲を絞る。
基本書をしっかりやれば十分対応できることを疑わない。

■学習能力
思ったように勉強が進まなかったのは計画が無謀だったということになるんですが、それは計画を実行できる能力がなかったから。
私の学習能力を私自身が把握できていなかったということ。

いや、学習能力の低さを認められなかったことが敗因となりました。

3時間勉強しようと思えばできる・・・という過信。
休みの日は10時間。

朝早起きして昼まで5時間。
ちょっと休憩して3時間。
夜に2時間やって早く寝よう。

まさに絵空事。
これが当然のように実行できる人ももちろんいますし、私もこうならないといけませんでした。

やろうと思えばできる、と過信し疑わなかった私は一向に学習能力を上げることができませんでした。
今すぐこんなにもできない、こんな能力はないと認めれば、ちょっとずつでも改善するなり、時間を大事にするなりできたはず。

振り返れば、机に向かって集中できたのはせいぜい2時間。
その頃には頭が熱くなるほど。
10時間どころか3時間も大変だというのに。

午後の試験は3時間半。
最低この時間は集中できるようにならないといけません。

本番では最初の2時間くらいはテンポよく進めていましたが、急に思考がぼやける感覚が訪れて、訓練が足りなかったと本番で痛感。
20分残しで完答しましたが、完答することを目標にやったからできたという感じです。

一度の集中は2時間、1日トータル5時間程度が限度。
平日3時間を続けたら週末にはバテている。

これくらいが私の学習能力。
まずはこの学習能力の低さを認めてから計画を立てる必要がありました。

反省4:自分の学習能力を把握し、低さを認めること。

■生活リズム
計画がガタガタだったことからもわかる通り、生活リズムもガタガタでした。
資格合格の目的と同じく、生活リズムの改善も目的にありました。
10時−5時の睡眠習慣です。

いろいろ反省はありますが、これが最優先だったように思います。
そもそも勉強をするにあたって、その時間をどこにあてるか。

新しいことをするには何かをやめないといけない、というのは単純な話。

経緯からゲームやパチスロの時間をあてることになるんですが、これらで遊ぶのは夜の8時以降。
この時間を勉強時間にあてていては10時−5時で寝れるはずがありません。

5時に起きて勉強できるのは5時に起きる習慣があってこそ。
勉強する習慣の前に5時に起きる習慣を身につけないといけませんでした。

たまにできるからタチが悪く、起きれなかったときは罪悪感で仕事に向かわないといけません。
それなら朝の勉強は思い切ってやらないと決めた方がマシでした。

反省5:生活リズム優先。
睡眠時間を削って勉強してもメンタルが弱ってサボるからマイナスに。
この5ヶ月の睡眠不足とストレスで肌荒れが顕著に!

■まとめ
反省をまとめる。
1:予備校で効率よく学習しよう。
独学のメリットはなく、予備校の完全下位互換と考えよう。

2:計画を立てたなら、撤退を覚悟で実行する。

3:学習範囲を絞る。
基本書をしっかりやれば十分対応できることを疑わない。

4:自分の学習能力を把握し、低さを認めること。

5:生活リズム優先。
睡眠時間を削って勉強してもメンタルが弱ってサボるからマイナスに。

1〜5と思いつくままに書いたのですが、5→1の順で大事な反省となりました。
自律や自制、精神面から最後に勉強方法という流れになっています。

勉強する、難関資格に挑戦する上で大事なので方法論ではなく精神論かと。
自分の弱い部分を認め改善すること。
生きる基本となる生活習慣の改善点を認めること。
これらができてこそ勉強においても素直になれるのだと思います。

来年も受験するのか別のことを始めるのか、まだ決まっていませんが、思いつく前にまずは生活面や精神面を整えておきたいです。
いつでも何かを始められるように。

以上、私の社労士試験の反省でした。
私個人の話ですが、多くの人に当てはまることとしては、生活リズム・十分な睡眠時間、なるべく独学を避ける、この2点でしょうか。

これから何かに挑戦される方にとって少しでも参考になればと思う次第です。

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