【読書】プレイヤーからトップまで【識学3部作】

識学 リーダーの仮面 数値化の鬼 とにかく仕組み化
今回は安藤広大さんの識学3部作をご紹介。
・リーダーの仮面
・数値化の鬼
・とにかく仕組み化

私は最後の『とにかく仕組み化』を最初に読んで面白かったので全部読んでみたという次第。

組織作りの話。
従業員から管理職、経営者まで組織の歯車になるための考え方が記されています。

”個人で活躍することが才能なら、組織で働けることも才能”
そんなことを20代の前半にどこかで聞いたことを思い出しました。

当時も確かにそうだよなと思ったのですが、それは私が他人とコミュニケーションをとることを苦手と感じていたから。
今になって思うのは個人としてやっていく方がよっぽどコミュニケーション能力が必要ですし、ちゃんとした組織に入れば余計なコミュニケーションが不要になるということ。
コミュニケーションが苦手と感じる人こそ組織に入ることで活きることができます。

言葉の意味が遅れてやってくるというまさにそれ。

以下、著者の意図(識学)とはズレてしまうかもしれませんが、私の感想を。

私が本書で大事だと感じたのは言語化。
なんとなく人を評価しないこと。
なんとなく仕事をしないこと。
なんとなく始めないこと。

■数値化
数字も言語。
それも世界共通、時代問わず、最も客観的なモノサシとなる言語です。
本書では営業職のアポと成約を例にすることが多かったですが、それを自分の仕事で考えることが言語化です。
営業職じゃないから使えない、ではありません。

今やっている仕事で数値化できることをとにかく数値化してみること。
できないと思ったところから一歩深く考えてみる。
就業時間、全人類平等の時間という数値があるのでだいたいはなんとかなるでしょう。

で、これは仕事に限らず勉強や読書でも有効な考えになります。
というか仕事しながら勉強するには、よほど好きじゃない限り、数字で客観的に自分を管理する必要があります。

■PDCA
PDCAサイクルというのはビジネスに関心がある人なら一度は聞いたことがある考えだと思います。
実は私はこの考えがイマイチぴったりしなくて、合う合わないは人によるものだということで片付けていました。

大事なのはやはり言語化。
PDCAをしっかり言語化できていなかったことがイマイチな原因でした。

本書で識学流PDCAを紹介していますが、要するに言語化。
行動にあたるDを重視することが肝心。

そしてDの具体的な内容が何かというのが難しい。
Pを実行するためのDはなにか。
本書でいうところの変数。
DをあいまいにしないことでDが適切かどうかがつかめてきます。

■企業理念
起業を考える人は多くなったと思います。
私もそうで、何かアイデアがないものかとぼんやり考えることは多いです。

考えようとしても深く潜れない。
すぐに思考の海から上がってしまう。
本気で考えていないんだろうなというのが、客観的な自分の評価でした。

確かに本気ではないのだが、本気で考えるための理念がなかったというのが今回突きつけられた真実。
どうやって、ではない。

なぜ。

今の世の中、稼ぎ方はたくさんあります。
ただ理由がない。

理念は目標(ゴール)であり、目標があるからスタートできます。

稼ぎたい、今の会社を辞めたい等では私にとっては弱い目標。
単純だったり突発的な理由で行動を起こせる人はいるでしょうが、起業ともなれば長続きしないことは明白。

とにかく行動することが大事とは聞きますが、それは理念があってこそなのだと思いました。
むしろ理念がしっかりあるからこそ行動ができるとも言えそうです。
行動力のある人は、闇雲に動いているのではなく、ゴールに向かってまっすぐに進んでいるのでしょう。

私がまず考えることはアイデアではなく理念。
これはぼんやりでもいいので言語化して徐々に明確にしていくこと。

起業だけでなく勉強や転職を考えたときは、その理念をしっかり言語化することは大事かもしれません。
ゴールが決まれば行動も決まる、というのは自然な考えだと思います。

■まとめ
以上が識学シリーズの私の感想です。
最初にも言いましたが、著者の意図とはズレた内容になっているかもしれません。

書き終わった時点でざっと本書をめくってみたのですが、当然ながら拾いきれていない内容がたくさんありました。
私にとって大事だと思ったところを抜粋しただけなので、読む人によって大事なところは変わってくるでしょう。

社会人になりたての新人から中堅・ベテラン、そしてトップまで幅広い層に小さくない気づきを与えてくれると思いますので、ぜひ読んでみてください。

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