羽生、走る

先日、羽生九段が勝利数を更新しました。

記録がかかった最初の対局で負けたときは、なんかそんな感じがしました。

私が抱く羽生さんへの不思議さの一端でもあります。

 

圧倒的な実績を誇る羽生さんですが、節目では足踏みすることが多いんです。

永世名人や永世竜王はライバルに先を越されていますし、リーチがかかってから達成まで割と苦労している印象。

他のタイトルの永世資格はサクッと達成している一方でこんな一面も。

 

というか、私が羽生善治って何者だ? と思った頃には他は達成していたので印象がより濃くなったのかもしれませんが。

 

そもそも、七冠制覇も一度目は失敗しておりますし。

当時のことは全く記憶がありませんが、興味を持ったときに振り返って、この勢いで失敗するんだと不思議に思った覚えがあります。

 

記録を達成していよいよ100期へ、という昨日の対局で負けたときも、不思議だなあと。

 

100期挑戦は去年の名人戦から棋聖戦、竜王戦と3回失敗し、今期の名人戦と今回の王位戦は準優勝と足踏み状態。

年内は王座戦を残すのみ。

 

途方もない記録を残したとは思えない失速感を常に感じてしまうのは、途方もない記録を持ちさらに挑戦しているからこその錯覚なのでしょうか。

錯覚。

すごい速さで走っていてもそれが一定だと停滞感や失速感を受けてしまうようなものか。

勢いがあったのは七冠制覇を失敗してから達成までの一年くらいだったんじゃないかって思ってしまうほど、常にすごい速さで進んでいるのが事実。

すごいんだけどすごさがはっきりしないのが偉業という意味に変換して改めて大記録だったんだとようやく納得。

七冠制覇で終わらなかったように、最多勝利数がゴールでもなければタイトル100期がゴールでもなく、羽生さんの棋士人生はまだまだ続くのです。

いづれ誰も思いもしなかった記録を打ち立てるんじゃないかと、さらにその先を期待しております。

 

・・・

 

王位挑戦者は木村一基九段。

タイトルになかなか手の届かなかった一人・・・というか筆頭株主。

竜王戦に続き重要な対局で羽生九段に連勝したのは見事。

カメラを背負わないという意地があったのか、と思いましたが、負けてもニュースになるのが羽生さんなんで結局は背負っちゃうんですけどね。

 

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さて、今日は有休。

あまりテンションが上がらないまま昨日の仕事を終えて、ジムもそこそこに下見へ。

ざっと見た感じでは今日に備えてか、かなり控えめ。

で、不二子はどっちを狙うか手掛かりがあるかなと確認。

 

カド台が約2500GでBIG3REG11のスーパー変調台だったので分かりやすくて少しテンションが上がりました。

 

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