著者:甲野善紀・方条遼雨
この本は方条遼雨さんが甲野善紀さんを観察し得られた上達に関する内容です。
甲野善紀さんの了解は得られているようです。
上達するためには基本が大事・・・というが、その基本といわれる行為は本当に基本なのか? というところから始まります。
方法論ではなく上達するための考え方が順を追って展開されます。
何か好きで長くやっているけれど上達していないと感じる人はもちろん、指導者の立場にある人(誰かの上達を導く立場の人)にも何かの気づきが得られるのではないでしょうか。
私個人としては『妄想と発想の違い』や『自己肯定感と優越感の違い』は現代を生きる上で大事な認識だと思いました。
また、『自分の欠点から目を逸らしたまま、人生の大逆転を狙おうとする浅ましさ』は大なり小なり多くの人にとって耳の痛い言葉ではないでしょうか。
私がこの本を手に取った根底にはこの考えがあったからだと白状します。
『結果の出ることを結果を気にせずにやる』
簡単にまとめると上達の秘訣はこの一言かと。
結果を気にして何もできないのは愚の骨頂です。(自戒)
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