【囲碁】11月は名人戦決着から【頂上をめぐる闘い】

11月は名人戦の決着から始まり、中旬から天元戦・王座戦が進行していきます。
一力天元は間にLG杯があります。

一力天元は先週の棋聖戦挑戦者決定戦を1局目で決め、天元戦・王座戦で一度離れますが、来年年明け早々、井山・一力が相まみえることに。
芝野王座にとっては辛い1週間となりましたが、実力故の大舞台ですし、実力故の結果です。
ゲームの性質上、どれほど実力が拮抗していようとも頂上決戦の定員は2人。

で、その頂上決戦やいかに。

【11/4】【11/5】
【第7局1日目】第46期名人戦挑戦手合七番勝負【井山裕太名人-一力遼天元】

【第7局2日目】第46期名人戦挑戦手合七番勝負【井山裕太名人-一力遼天元】

棋聖戦の挑戦者決定戦を1局で決めた一力天元。
これが名人戦の弾みとなり、名人戦を制することができればそれが棋聖戦への弾みとなります。

対する井山名人。
十段戦ではまさかの初戦敗退となりましたが、王座戦の開幕を制して依然好調。

ここで勝てばカド番神話となりますが、負ければ神話崩壊となる大事な最終局。
名人位だけの勝負ではありません。

そんな最終局ですが、私の予想では8:2で井山名人。
結果は五分ですが、やはり内容に差があるように感じます。

初日を五分で封じることができれば、一力天元にもチャンスがあるかと。
それこそ5:5の五分で。

8:2→5:5と手のひら返しに近い予想となってしまうのは、井山名人の序盤の精度が高いから。
中終盤の読みと計算の勝負なら一力天元に分がありそう。

明日余裕があれば封じて予想や初日の振り返りなどやれたらと思っています。

【書籍紹介】
第1週の対局中継が名人戦だけなので、久しぶりの書籍紹介。

幻庵 百田尚樹 因徹 丈和
幻庵

著者:百田尚樹

簡単に言えば、幕末の頂上決戦
導入はアルファ碁の話から始まり、時おり現代の棋士を例に解説が入り古碁を知らない人にも楽しめる内容です。
碁を知らないと難解ですが、ここまで砕いた解説は入門棋書でもなかなかないかと。
難解といってもヒカルの碁を読破した人なら大丈夫です。

現代の棋士のどれくらいが頂きを目指しているのか、若い才能に絶望することがあるのか、ちょっと気になります。

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