名局が生まれたとき、敗者は何を想うのか

引き込まれた、アツくなった。

昨日の棋聖戦決着局。

棋聖戦第7局

帰宅したときちょうどよく分からない局面でした。(全て難解)

・・・

右辺の白は・・・死んでるよね?

で、ここに打ったということは・・・左下の黒が危ないのかな?

いや、生きるのは簡単か・・・?

 

・・・白が劣勢なんじゃないかと自分なりに把握したときでした。

この図から2手後。

 

棋聖戦第7局

 

あっと思いました。

私に限らずアマチュアの方は何度も経験していることでしょうが、大石をしとめたはずが気づけばこっちが取られてたなんてことはよくある話。

 

大石を取りにいくのはなかなか勇気が必要で、取り切るまでちょいちょい心配しないといけないんでとても気持ちが悪いんです。

自信がないときほど投げてくんないかな、と考えがちで局面の判断がおろそかになって・・・逆転負け! と。

 

で、局面に戻します。

右下の黒は生きているのかどうか、私の読みでは自信なし。

結果はヨセコウか両コウかみたいな形になって生き。

 

ただ私があっと思ったのはここだけじゃないんです。

右辺白を囲んでいる黒全部に目がないと、攻め取りになっちゃうんですね。

 

問題は中央から上辺の黒。

なんか手があったような気がするんですが、そうこうしている内に左下の黒へ。

なんとなく山下挑戦者が勝てば囲碁界が面白くなるかなと思っていたせいか、この白の猛追を黒の立場で見ていたので寒気や焦りを感じました、無駄に。

 

アツくなったのは激闘だからということもありますが、昨夜の封じ手予想があまりにも雑過ぎて、もっとちゃんと考えればよかったなという後悔が強かったです。

 

のぞきに受けるかどうかの判断ではなく、封じ手としてどうかという判断ができていませんでした。

 

棋聖戦第7局

こういうところもそうなんですが・・・。

結果を知っているからこそ言えるんですが、黒にチャンスが多かったんじゃないかと思います。

その前の中央ノビは結果的に目の足しにならず。(たぶん)

 

ひとつ前の局面で、あっと思ったせいか、ここは続けてアタリを効かせておけばと思ったり・・・。

 

中央の石が左辺に流れていったとき、最後ノビを利かせたらどうだったかと思っていたら、棋士がツイッターでチャンスだったと触れておりました。

ただその参考図が難解で私が思うほど単純な話ではなかったようです。

 

・・・

 

これは名局賞候補間違いなし(そういう賞があれば)でしょうが、井山棋聖の凄さだけでは成立せず、山下九段の棋力があってこそだと思いました。

攻め取りにさせて云々は、黒が攻め合いを勝ってこそなので。

並の棋士がどれほど局面を把握できていたのかは分かりませんが、少し間違えれば攻め取りや捨て石にならず黒が逆に取られて終わりなんてこともあり得ましたので。

 

しかし名局でもどちらかは負けるという切なさはありますね。

 

・・・

 

感想は尽きませんがこんなもんで。

やはり将棋よりも碁です、私は。

難解な局面でも考えようとできるだけでも楽しいものです。

コメント