【金田一37歳の事件簿】最終章、天空の密室殺人事件の感想など【解決編】

予想記事を投稿した後、続きを読みましたので感想など。

ゴミを運び出す業者ぁ!?

金田一37歳の事件簿 天空の密室殺人事件 最終章 最終巻 金田一パパ

私の読んだ範囲でこれは無理でした。

氷川をまさか陸上運送していたなんて思うはずもなく。
一度氷川を隣のビルに移動させるのがトリックのキモだと思ってたんで。
決め手が通用口の防犯カメラという場外情報ではぴったりくる予想は厳しかったです。

私の予想は概ね当たっていましたが、ピンとハズレがひとつありました。

防犯カメラに映ったことで容疑者となった葉山と鹿爪だが、トリックが判明すると逆にカメラに映ったことでアリバイが証明されるという転換に気がつきませんでした。
映ってない人物(内神田)が怪しいのではなく映った人物がシロという思考に至れば、もっとぴったりとした予想ができたんじゃないかと思います。

ただし。
どうしても納得いかない部分があります。

氷川の自殺説。
どうしてこれが有力視されているのか本当にわかりません。

状況的に自殺の方が遥かに難易度が高いと思います。
屋上への扉を施錠したまま屋上に降り立つには、今回のトリックを流用して隣のビルからジップラインで移動するなど大仕掛けになります。
屋上に降りたらジップラインの道具をどうにか隠滅し、それから地上へ・・・。

納得いかない。

どうも内神田は誰かを犯人にするつもりはなく、自殺として片付けられるように計画していた模様。
たぶんヘーパイストスは12神の中で最弱だな。

それと内神田は葉山のジップラインのプレゼンをどうして阻止しなかったのか。
トリックがまんま映し出されていてどういう気持ちだったのか。
そのシーンの直後に金田一が思い立ったように部屋から飛び出してるんです。
金田一に勝負を仕掛けていた立場なら絶対に危機を察知すると思うんですが、勝利の余韻に浸っていたのでしょうか。
違和感が残る。

以上が解決編の感想と反省です。

最終巻としてどう締めくくるのかも今回気になっていたところ。
金田一がついに探偵となり続編へ。

これは本当に綺麗な締め方だと思いました。
感動的なほど。

私は会社を辞めて独立する人が本当に羨ましく思うし、尊敬するし応援したくもなりつつ、嫉妬もする。
他人のこの行動だけは本当に私の心を揺さぶるんです。
ここまでわかっておきながら真剣に行動できない自分にモヤモヤし何年も時間を費やしているわけです、情けないことに。

漫画に影響されるのは子供みたいに思われるかもしれませんが、感動したことは事実。
もう一踏ん張り本気で自分の生き方を考えてみようと思います。
遠回りした金田一のように、何かを始めるのに遅すぎることはないと信じるほかありません。

自分語りは置いといて。
何よりこう言う作品でしっかりと登場人物が年齢を重ねていくというのはいいことだと思います。
長い間17歳でしたが。

新シリーズは「金田一パパの事件簿」になるらしい。(すでに雑誌で連載が始まっている)
本格的に探偵になったというのにこのタイトルはどうなんだろうか。
金田一の最終シリーズ(高遠と決着)にはならなさそうですねぇ。

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