【単行本組向け】金田一37歳の事件簿9発売直前に復習【騒霊館殺人事件】

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明日4月23日に金田一37歳の事件簿9が発売されます。

私の地域では遅れるので買えるのは週明けかと。

 

連載組はすでに解決編を読み終わっているどころか、次の事件の真相まで進んでいるのかもしれません。

なので連載組は高みの見物で読んでいただけたらと思います。

 

ただひとつ断っておきますが、これは真相を推理する内容ではありません。

事件の謎を整理することが目的です。

まあ、推察できる範囲ではしますが目的ではありません。

 

ミステリーもので大事なことは真相に早く気がつく・・・ということもありますが、それよりも何が謎なのかを把握しておくこと。

作中のキャラクターたちは何を不思議に思い恐怖しているのか。

それが楽しむコツで、もっというと作者のミスリードにまんまと引っかかることでもあります。

 

ここをはっきりさせていないと、金田一の名推理を聞いてもピンとこず、あ、はい・・・とミステリーオタクをやり過ごして終わってしまいます。

 

【8巻まで】

殺されたのは3人。

唐崎星也・久門朝香・庭本大河

 

唐崎星也の殺人トリックについては8巻で明かされています。

 

残りの2人について。

・久門朝香

部屋から物が倒れたり壊れたりする音が聞こえてきて、みんなが駆けつけたときに静かになって部屋に入ると甲冑の鉾が胸に刺さっている状態で発見。

部屋には鍵がかかっておりマスターキーで解錠。

外から出入りした形跡がなく密室殺人の模様。

 

焦点は密室トリックの謎になります。

 

・庭本大河

朝食に出てこなかったので金田一たちが呼びに行く。

鍵のかからない部屋なのにドアが開かなかったので異変を感じて強行突入。

金槌で額を割られた庭本の姿を発見。

部屋は内側から板を打ち付けて開かないようにしてあった。

密室殺人の模様。

 

こちらも密室トリックが焦点。

 

【ヒント】

ヒントと言っても私がわかったわけではなく、作中で金田一が注目した点について。

・久門朝香

部屋で割られてた皿の破片がどれも新しいもので、割るために用意されたものではないか。

困難の分割というトリックで密室トリックは解明した模様。

 

・庭本大河

こちらはとくにヒントらしき描写がなく遺体を確認してあっさり解明した感じ。

密室トリックを解明する前に犯人の目星はついていた。

 

【私の疑問】

・久門朝香

犯人は皿を割る必要があった?

部屋から騒音が聞こえてきたときに殺されたのか?(すでに殺されていた?)

 

・庭本大河

葉山に久門朝香の遺体を見ないように言っておきながら、庭本大河のは見ているのはどうしてか?

 

圏外のはずが深雪からライソが届いたのはなぜか?

 

【私の予想】

推理ではなく予想です。

唐崎星也殺人のトリックで犯人は4人に絞られましたがこれは大したヒントではありません。

この計画殺人はツアー客と部屋割が大事なので、それを管理できる電報堂の2人しか実行できません。

橋が燃やされたときに白鳥はかなり危険な目にあっているので違うのではと推測すると犯人は黒原かな、と。

ただ犯人たちの事件簿を読んだあとだと、このくらいの演技は余裕だったり。

むしろ橋を確実に燃やすために現場に行ったとも考えられます。

金田一の爪を指摘した場面が何かの伏線になっているのかもしれませんが私には分かりません。

 

どっちかなぁと考えながら9巻をたのしみましょう。

 

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