原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二
今回紹介するのはダイの大冒険。
ジャンプ黄金世代を生き抜いた名作。
昨年の秋からアニメ化と単行本の新装彩録版と動いています。(ゲームも)
当時の世代が業界で権力を持つようになった、というのが最大の要因だと思っています。
個人的にはアニメ化よりも単行本の再編が嬉しかったです。
とは言え、これを喜んでいるのは市内で私だけだろうと思っていて、近所の本屋にちゃんと入荷されるのか心配していましたが、それはさすがに心配しすぎでした。
それどころか、けっこう売れている感じ。
実際の販売数を調べたわけではありませんが、本屋の棚から消えては補充されるのを繰り返しているようです。
大好きな漫画ですが、見くびっていました。
それなりに沢山の人が読んでいることがわかって私も無関係者ながら安心に似た喜びを感じています。
25年くらい前に連載が終わった漫画ですが、今読んでもストーリー・作画共に古くならず現在でも通用する水準を誇っています。
・・・ただ当時はドラクエが基礎教養だったので、予備知識がない子供がどう感じるかは私には分かりません。
ドラクエをあまり知らない人でも十分に引き込める作品だと信じていますが。
今日(2/3)の時点で新装彩録版は10巻まで出ていて、明日(2/4)に11・12巻が発売されます。
物語は中盤から終盤への布石という段階で、まだまだこれから盛り上がっていくので、まだ読んだことがない人でも十分に間に合いますので是非。
Amazon→ダイの大冒険
なんといってもマァム。
本当にいいキャラなんです。
なにがいいかって。
これとか。
これ。
普通に殴られてます。
腹顔お構いなしです。
地面や壁に叩きつけられたり結構な扱いです。
断っておきますが、暴力を受ける女子が好きとかいう危険癖ではありませんよ。
むしろ逆にゾッとするというか寒気がするというか。
作者はよくこの表現に踏み切ったなと。
けっこうグロい感じで殺されたりっていう表現の漫画はありますが、表現が漫画過ぎるので特に感情が動くことはないんです。
ですが、マァムの場合は現実的な仕打ち・・・生々しい。
一方、レオナはキャラ設定同様、お姫様扱い。
戦線にいても傷つく場面は少なめ。
毒や氷漬けと、生死的にはマァムより厳しいですが、表現は非常に漫画的。
女には手を出さない的な強キャラは漫画では珍しくないですが、これって作者の一種の逃げなんじゃないかって思うんです。
男が女を殴る画なんてとても描けません。(精神的にも技術的も)
ではダイの作者は頭のネジが緩んでるのかっていうとそうではなく、おそらく原作と作画の担当が分かれていることが大きいのではないかと思います。
ひとりで考えたらボツにしそうなネタでもやってみたらわりと良かったみたいな感じでしょうか。
漫画の流れとしてはごく自然です。
今回読み返して気が付いたことなので、私の年齢や時代の影響で目立つ表現となったのかもしれません。
コンプライアンスの圧力でアニメの表現が抑えられているという噂は聞いております。
こういうのはなくなった模様。
マァムの魅力を全く話していませんが、喜怒哀楽の表情豊かで、シリアスもギャグもできちゃう万能キャラ。
ぜひ注目していただけたらと思います。
マァムは一度戦線から離れますが、復帰後の活躍がみれるのは新装彩録版9巻です。
表紙を飾っています。
これはダメ。
これのおかげで新アニメを敬遠しています。
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