この日はこれと決めていました。
どのような結果になっても節目になるので。
写真を撮った時には気にもしませんでしたが、下に写っている匙が妙案。
うな重を食べるときに感じるのは重箱の食べにくさ。
それが見事に解消されました。
さて・・・。
将棋竜王戦最終局は広瀬挑戦者が勝ち、羽生竜王は無冠に。
これについては多くの人がそれぞれ何かを想ったことでしょう。
私はどういう精神状態になるのか想像できませんでした。
うな重を食べながら、意外とあっさりしている自分に気が付きました。
竜王戦の結果よりもうな重を堪能していました。
気が付いて考えてみました。
まず、これを言っちゃお仕舞いなんでしょうが、結局は他人事。
何度か言ったかと思いますが、私なんぞが羽生さんを心配する立場か、と。
それより自分の心配が先。
それから、節目を迎えたことの安堵感が勝ったこと。
なんというか・・・。
この3年くらいは本当に崖っぷちというか、平均台・・・鉄骨渡りのようなギリギリの勝負が続いていて、なんとなく圧されている雰囲気があっていつ失ってもおかしくない状況でした。
タイトル戦の度にここを乗り越えればっていうのが続いて、結局は現役である以上、地位が保証されることはないんだなと思いました。
緊張の糸が切れたときの身軽さは安心する気持ちに似ています。
さらにもうひとつ。
私は囲碁の張栩名人が無冠になったときを目の当たりにした経験があります。
羽生さんよりも思い入れが強かったので、当時に比べたら私個人の衝撃は弱かったです。
・・・
・・・
おそらく本人は切り替えているというのに、周りが落ち込んでいるのは結局はその人自身の資質の問題なんじゃないかと。
敗れはしましたが、羽生さん自身は去年よりもよくなっている印象があるので私は悲観していません。
去年の王位戦と王座戦はぽっきり折れちゃったような負けた方が多くて心配でしたが、今年は佐藤名人に豊島二冠、広瀬新竜王とおそらく棋士人生でピークを迎えた有望株と渡り合えたのですから。
大事なのは次のひのき舞台がいつになるか。
さっきの佐藤名人は名人奪取後、名人戦以外では出番を取れていません。
豊島二冠も最初にタイトル挑戦してから次が長かったはずですし、広瀬新竜王もこれでようやく2期、タイトル戦自体も4年くらい空いたかと思います。
まあ、広瀬新竜王は年明けの棋王戦の挑戦者になったのですぐに出番がありますが。
で、それを迎える渡辺棋王は王将戦の挑戦者になりましたが、渡辺棋王ですら挑戦者になるのは3年以上空きました。(たぶん)
次の名人戦に名乗りを上げられるか。
羽生、豊島、広瀬は3人とも直接対局が残っているので最後まで決定しないと思います。
ということで、気持ちを切り替えてここから応援していきましょう。
とりあえず広瀬豊島戦で広瀬竜王が勝てば面白くなるんじゃないかな。
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