【メタファー】2ヶ月半かかってクリアしたレビュー【希望の旅路】

メタファーをようやくクリアしたので感想など。
発売から2ヶ月半経ってのクリアと、なかなか時間がかかりました。

主に他ゲーが入り込んだため遅くなりました。
ドラクエ10、モンハンワイルズのOBT、ドラクエ3。

メタファーを中断したのはじっくり遊びたかったから。
ドラクエ10はアップデート分なのでボリュームはそうでもないですし、ワイルズは期間限定。
ドラクエ3は内容を知っているので後に残すゲームじゃない、と。

以下、いくつかの点に分けてで感想を書いていきます。
あくまでも私の感想、解釈なので間違いや勘違いはあるかもしれません。

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メタファー:リファンタジオ 公式パーフェクトガイド

■内容
王子を助ける道中、死んだ王様に変わる新しい王様を決める諍いに関わっていく話。

理想の王とは理想の国家をつくる者。
そして理想を諦めない覚悟をもつ者。

軍事国家になるのか宗教国家になるのか、それとも。

現在社会を理想とする内容で、現代社会を生きる私たちへのアンチテーゼとも思えるかもしれませんが、過去を思えば十分理想とも言える時代になっていると思います。
理想の世界でも問題は山積みと言われています。
現に理想の世界と思われる時代は一度滅んだようです。

不安を消し去ることはできないかもしれないが、それ以上に希望を持てるかどうか。

理想は幻想であり希望になる。
希望を抱くことが現実に向き合うこと。
理想は幻想だから諦めることは現実から逃避すること。

夢や目標を考えることは誰しもあるでしょう。
でも無理だからと諦めることは現実逃避になる。
理想を抱いたならそれがあなたにとっての現実だから。

■ボリューム
世界を旅するようなことではなく1つの連合国内を1周するだけなので、規模感は小さめ。
ですが、密度は濃いので終わった後に世界の一部だったことに驚きます。
他国でも同様の問題が起こっているのか、なんて考えたり。

クリア時間は私は190時間くらいかかりましたが、P5Rと同様に放置したり寝落ちしたりがあったのでもう少し短縮できると思います。
あとついついやりこんでしまいたくなる性分なので1つのダンジョンでレベリングを何日も続けたり。
難易度やプレイヤーにもよりますが50〜100時間くらいかと思います。

■ゲーム性
P5Rと同様、時間経過や主要キャラとの関係、主人公の素養があります。
無駄のないように行動するゲームなので、私のように考えるばかりで行動力の低い人はとにかく時間がかかってしまいます。
(絶対に190時間もかかるゲームじゃないです)

主要キャラとの関係ランクはP5Rと違い好感度要素がなく毎回ラックアップするようになりました。
会話の選択肢も神経質にならなくていいので気楽に遊べます。

バトルも基本戦略は同じですが総攻撃がなくなりました。
弱点を突いてより多く行動することがポイントです。

こういうゲームの特性上、バトルは完勝か完敗かのどちらかになりやすいです。
道中の雑魚(本当の雑魚はフィールドで始末できますが)でも一つ間違えると簡単にやられます。
なので難易度としてはバランスがいいのですが、スムーズに進めるようになると完勝ばかりになるので簡単なゲームに思えてくるかもしれません。
サクサク進めてもヌルゲーだなあと思わず、ヌルゲーと思えるくらいがちょうどいいので気にせず進めていきましょう。
しばる必要とかないです。

本当の雑魚敵をフィールドで始末できるのは本当に快適なシステムです。。
実際にバトルしたら瞬殺できない雑魚も多いので、バランス面で賛否はありそうですが。
個人的にはゲームの難易度を下げた主な部分はこのシステム、というか雑魚判定の甘さだと思います。

■アーキタイプ
いろんなアーキタイプ(他ゲーでは職業とかジョブとか)がありますが、ほとんど使いません。
おそらく初期のアーキタイプ型のままクリアした人は多いと思います。
マスター(ランク20)以降は1000AEXPごとに「英雄の葉」が取得できるので、アーキタイプを変える必要がないからです。

これは遊びやすさに特化した配慮ですが、物足りない部分でもありました。
最終的には「ロイヤル」が強力なんでそれ1択になるんでしょうが。

主人公が終盤までマジシャン型が有用というくらい。
ですが、最後は「プリンス」が強力。

マジシャン型の最終アーキタイプである「ウォーロック」と「エレメントマスター」が解放されるのが「プリンス」を同時期になるので出番がなかったのは残念でした。
物語の流れ的にプリンスでクリアしましたが、魔力特化にしていたならマジシャン型でもいいと思います。

アーキタイプの多さ、スキルの多さに見合ったゲームボリュームがなかったために持て余したように思います。
普通にサクサク進めていたら主人公以外がロイヤルを履修するのはわりと大変だったんじゃないかと。
AEXPとMAGの必要量と取得量のバランスが合っていないことも要因でしょうか。

最終ダンジョンだと簡単に稼げますが、ラスボス目前で作業はさすがにだるいです。

■キャラ
最終的な評価。

主人公:プリンスが強いし専用装備も強力
ヒュルケンベルグ:最強タンク
ユーファ:最強ヒーラー、巫女でかわいい
バジリオ:狂気の破壊

最終メンバーこの4人。
道中はレアアイテムを盗みたかったのでヒュルケン→ハイザメで。

ヒュルケンベルグは微妙でしたが「ロイヤルナイト」で大化けしました。
オールカウンターを習得して騎士の名乗りで標的なると相手のプレスアイコンを一気に消費させることができます。
名乗った次ターンにプレスアイコン小が追加されるのも強力。(ノーリスク)

ユーファは豊穣神の性能がおかしい。
ヒルケンベルグのおかげで出番は少なかったですが、敵からしたら絶望。
今作は恋愛要素がないが、あれば本命。

メタファー リファンタジオ 理想 幻想 現実 希望 旅

バジリオは最後に加入するので出番は少なめになるかと思いましたが、強すぎて使わざるを得ませんでした。
弱点がなくても「狂気の破壊」で破壊ループが可能。
パーティのメイン火力になりました。
※「羅刹の小手」の破壊UPが「破壊ハイブースター」と重複しないと知っていればもう少し火力出せました。

ハイザメはレアアイテム収集で大活躍。
「ぬすむ」好きの私はラスボスまで外すことができませんでした。
ノーマルドロップも盗めたらもっとよかったのですが。
回避特化でヒュルケンベルグとは違ったタンク役もアリ。

ストロールも火力面では最強クラス。
ただ「八艘飛び」は消費MP88と燃費悪し。
バジリオの狂気の破壊が20なんで。

ジュナは弱点付与がマジシャン型の主人公と相性がよくてパーティメンバーにしていましたが、プリンスとは相性が良くなかったので徐々に出番が減りました。
仮面の使い勝手がイマイチ良くなかったかな。
ペルソナ使いという位置付けなら、装備した仮面に限定せずにP5Rの主人公のように取得した仮面は自由に切り替えられるようにして欲しかった。

■まとめ

メタファー リファンタジオ 理想 幻想 現実 希望 旅

2ヶ月半くらいじっくり進めてクリアした感じ、概ね満足の内容でした。
ゲームのテーマとなっている幻想や理想、そして現実の面についてはクリアする上での結論は示されましたが、これが正解という感じではないようです。
断言しきれない部分が随所に示されていて、製作者の葛藤が伺えます。

不満点を挙げるとすれば、クリア後の裏ボスが2周目をスタートさせないと戦えないところ。
レベルやアーキタイプ解放が初期に戻るので、2周目を終盤まで進めないといけません。
クリア時のパーティで挑ませて欲しかった。
正直このボスのためだけに2周目はやれないです。

ペルソナシリーズの製作陣が新たに挑戦したファンタジーRPGは大成功と言えます。
アニメーションやグラフィックの完成度が高いとは言えませんが、雰囲気を壊さない程度のクオリティは保たれていると思います。

絵柄、音楽、ナレーションの世界観がよく、新しいゲームが生み出されたという感じがします。
次回作も期待したいですが、舞台や種族といった世界観の構築を考えると途方も無いので2年くらいは忘れましょう。

明確な基準はありませんが点数をつけるなら85点。
ユニコーンオーバーロードといい勝負。(何点つけたか忘れたけど)
この長文が評価の表れということで。

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